パーソナルジムとピラティスの違いをトレーナーが徹底解説!
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2025 / 10 / 22
最終更新日:2025年10月22日
目次
パーソナルジムとは?特徴とメリット
パーソナルジムの最大の魅力は、トレーナーが一人ひとりに完全に寄り添ったマンツーマン指導を行う点です。
目的や体質、生活リズム、過去の運動経験まで丁寧にヒアリングしたうえで、最適なトレーニングメニューを設計します。
たとえば、同じ「ダイエット」目的でも、筋肉量の少ない人と筋力がある人では効果的な運動内容が全く異なります。
また、トレーニング中はフォームの細部までチェックし、関節の角度や呼吸のタイミングまで的確に指導。
正しいフォームを身につけることで、ケガの予防やパフォーマンス向上にもつながります。
さらに、1対1の環境では集中力が高まり、無駄な時間がありません。
トレーナーがモチベーション管理まで行うため、「一人では続かない」という人でも継続しやすいのが大きなメリットです。
短期間で確実に結果を出したい方には、最も効率的な選択肢と言えるでしょう。
筋トレ中心でボディメイクに特化
パーソナルジムでは、ウエイトトレーニング(筋トレ)を中心としたプログラムがメインとなります。
フリーウェイトやマシンを使い、筋肉に適切な負荷をかけることで、筋肉量を増やしながら脂肪を燃焼させていきます。
この「筋肉を鍛えながら代謝を上げる」仕組みこそ、パーソナルジムの最大の強みです。
特に女性の場合は、筋肉を大きくするのではなく「引き締まったラインを作る」ボディメイクに焦点を当てることが多く、
トレーナーが女性らしい美しいシルエットを意識したメニューを提案します。
男性であれば、胸板や背中、腕など、見た目の印象を変える部位を重点的に鍛えるケースもあります。
筋トレの効果は見た目の変化だけではありません。
筋肉量が増えると基礎代謝が向上し、太りにくく痩せやすい体質へと変わります。
つまり、トレーニングをやめてもリバウンドしにくい「持続的な理想の体作り」が可能になるのです。
食事指導やメンタルサポートも充実
パーソナルジムの魅力は、トレーニングだけでなく、
食事管理やメンタルサポートまで包括的に行ってくれることにあります。
多くのジムでは、
専用アプリやLINEなどを活用して、毎日の食事内容をチェック。
摂取カロリーやPFCバランス(タンパク質・脂質・炭水化物)を細かくアドバイスしてくれます。
無理な食事制限ではなく、食べながら健康的に痩せる習慣を身につけられるのがポイントです。
また、ダイエットやボディメイクは「気持ちの波」との戦いでもあります。
途中でモチベーションが下がったり、
結果が出ずに不安になることもありますが、
トレーナーが常に伴走者としてサポートしてくれるため、
挫折しにくい環境が整っています。
モチベーション維持のための声かけや、
停滞期の打開策などもプロがしっかり提案してくれるので安心です。
さらに、生活習慣の改善(睡眠・ストレスケアなど)まで指導してくれるトレーナーも多く、
まさに人生全体を変えるパートナーといっても過言ではありません。
単なる筋トレ指導にとどまらず、
「理想の身体と生活リズム」を総合的にサポートしてくれるのが、
パーソナルジムの真の価値です。
ピラティスとは?特徴と効果
ピラティスは、体の中心=体幹(コア)を安定させることを目的としたトレーニングです。
体幹とは、腹筋や背筋、骨盤周りの深層筋(インナーマッスル)を指し、
姿勢を保ち、動作を安定させるために非常に重要な役割を担っています。
一般的な筋トレが
「表面の筋肉(アウターマッスル)」を鍛えるのに対し、
ピラティスは「内側の筋肉」を使って、
体全体のバランスを整えながら鍛える点が大きな特徴です。
動作は激しくなく、
一見ゆったりとした動きに見えますが、
正確な姿勢・呼吸・筋肉の使い方が求められるため、
実際はかなり集中力を使います。
また、ピラティスでは「胸式呼吸」を取り入れ、
呼吸と動作をシンクロさせることで、筋肉の働きを最大限に引き出します。
これにより、体の内側から安定感が生まれ、日常の姿勢や動作が自然と整っていきます。
結果として、立ち姿が美しくなり、肩こりや腰痛の原因となる“姿勢の崩れ”を根本から改善できるのです。
リハビリ発祥で姿勢・柔軟性改善に効果的
ピラティスは、もともと第一次世界大戦中に負傷兵のリハビリプログラムとして考案されたのが始まりです。
体に大きな負担をかけず、
筋肉と関節を安全に動かしながら回復を促す目的で作られたため、
激しい動きが苦手な人や運動初心者でも無理なく取り組めます。
そのため、ピラティスは「筋肉を鍛える」というよりも、「体の使い方を整える」トレーニングとも言えます。
正しい骨格の位置を意識しながら動くことで、姿勢改善や柔軟性の向上に高い効果を発揮します。
特に現代人に多い猫背・反り腰・巻き肩などの歪みを整えるのに非常に有効です。
さらに、ピラティスは深層筋を使うため、
関節への負担が少なく、腰痛や膝痛のリハビリとしても用いられています。
柔軟性が高まることで血流も促進され、冷え性やむくみの改善にもつながります。
年齢や体力に関係なく続けられる点も魅力で、最近ではシニア世代や出産後の女性にも人気が広がっています。
マットとマシンの2種類がある
ピラティスには主に「マットピラティス」と「マシンピラティス」の2種類があります。
マットピラティスは、床にマットを敷き、自重を使って行う最も基本的なスタイルです。
道具を使わずに体のバランスを取るため、
インナーマッスルを意識的に使う必要があり、
初心者でも自分の体の癖や左右差に気づきやすいというメリットがあります。
呼吸や姿勢、体の連動性を学ぶ入門として非常におすすめです。
一方で、
マシンピラティスは「リフォーマー」「キャデラック」「チェア」などの専用マシンを使って行うトレーニング方法です。
スプリングやベルトによって負荷やサポートを調整できるため、
初心者から上級者、さらにはリハビリ目的の方まで幅広く対応できます。
マシンを使うことで、狙った筋肉をより正確に刺激できるのが大きな強みです。
特にマシンピラティスは、姿勢改善やボディラインの調整に高い効果を発揮します。
骨盤の傾きや肩の位置を整えるような動きが多く、
トレーナーが細かくフォームを修正することで、正しい体の動かし方が自然に身についていきます。
最近では、アスリートやモデルのパフォーマンス維持のためにも取り入れられており、
「しなやかで強い身体づくり」を目指す人に最適なエクササイズといえるでしょう。
パーソナルジムとピラティス、どちらを選ぶべき?
パーソナルジムとピラティスは、どちらも「身体を整える」という点では共通していますが、目的によってアプローチの方向性が大きく異なります。
まず、ダイエットや筋肉をつけたい人には、断然パーソナルジムがおすすめです。
パーソナルトレーニングでは、ウエイトを使った負荷トレーニングによって筋肉を直接刺激し、脂肪を燃やす効率を高めます。
筋肉が増えることで基礎代謝が上がり、リバウンドしにくい体質へと変わります。
短期間で結果を出したい方や、見た目をしっかり変えたい方には最適な選択です。
一方、姿勢改善や体の不調改善を目指す方にはピラティスが向いています。
ピラティスでは、骨格の歪みを整え、インナーマッスルを活性化させることで、体のバランスを根本から改善していきます。
肩こり・腰痛・反り腰・猫背など、日常的な不調を改善したい人にとっては、ピラティスの方が効果的です。
重要なのは、「どちらが優れているか」ではなく、“自分の今の目的”に最も合うトレーニングを選ぶことです。
筋肉をつけて体を変えたいならパーソナルジム。
体の内側から整えたいならピラティス。
この違いを理解するだけで、トレーニング効果の出方が大きく変わります。
運動レベルに合わせて使い分ける
パーソナルジムとピラティスは、運動経験や体力レベルによっても選び方が変わります。
もし運動が苦手、または長年運動から離れていたという方であれば、まずはピラティスからスタートするのがおすすめです。
ピラティスは動きがゆっくりで、関節への負担が少ないため、初心者でも安全に取り組むことができます。
特に姿勢が崩れている人や、体幹が弱い人がいきなり筋トレを始めると、フォームが崩れてケガをする可能性もあるため、ピラティスで身体の土台を整える段階を踏むのが理想的です。
そして、体幹が安定し、正しい動作パターンが身についてきたら、次のステップとしてパーソナルジムに移行します。
パーソナルトレーニングでは、より大きな筋肉を鍛えることで代謝を高め、体のラインを引き締めていきます。
つまり、ピラティスで整えた身体を、筋トレでより美しく強くする流れです。
このように、ピラティスとパーソナルジムを運動レベルに合わせて段階的に取り入れることで、体を痛めずに効率よく理想のスタイルを目指せます。
無理なく続けられることも大きなメリットです。
両方を組み合わせるのも効果的
最近では、パーソナルトレーニングとピラティスを組み合わせたハイブリッド型のプログラムが注目を集めています。
これは、筋トレで「強化」し、ピラティスで「整える」という考え方に基づいた非常に効果的な方法です。
筋トレだけに偏ると、筋肉の左右差や柔軟性の低下、姿勢の崩れが起こることがあります。
逆にピラティスだけでは、筋肉を大きく成長させる効果が弱いため、ボディラインの劇的な変化には時間がかかります。
両方を組み合わせることで、筋力と柔軟性、動きのしなやかさを同時に育てることができるのです。
たとえば、週2回のトレーニングを行う場合、1回はパーソナルトレーニングで筋肉を刺激し、もう1回はピラティスで姿勢や呼吸を整えるとバランスが取れます。
実際、モデルやアスリートの中には、筋トレ+ピラティスを併用してパフォーマンスや美しさを最大化している人も多くいます。
また、女性にとっては「ピラティスで整えたラインに筋肉を乗せる」ことで、しなやかで健康的なボディラインが作りやすくなります。
男性にとっても、ピラティスで体の動かし方を学ぶことで、トレーニング効率が格段に上がります。
つまり、「どちらかを選ぶ」ではなく、目的とタイミングに応じて両方を活用することが最も理想的なのです。
よくある質問
Q1. パーソナルジムとピラティス、どっちがダイエットに効果的ですか?
A. ダイエットの「体重を減らす」「見た目を引き締める」という点では、パーソナルジムの筋トレがより効果的です。筋肉を増やすことで基礎代謝が上がり、脂肪が燃えやすい体質に変わります。
ただし、ピラティスで姿勢を整えると、代謝や呼吸効率が上がり、痩せやすい体を作る土台にもなるため、両方を組み合わせるのがベストです。
Q2. ピラティスだけでも引き締まった体になれますか?
A. なれますが、効果の出方は「引き締まり」や「姿勢改善」が中心になります。ピラティスは筋肉を大きくするよりも、体のラインを美しく整えるトレーニングです。
「筋肉を増やしてボリュームを出したい」「明確にボディメイクしたい」場合は、パーソナルジムでの筋トレを併用することで、より理想的な結果が得られます。
Q3. 運動初心者にはどちらがおすすめですか?
A. 運動が苦手な方や、体に不調を感じている方は、まずはピラティスから始めるのがおすすめです。
ピラティスは負荷が優しく、体幹を整えながら体の使い方を学べるので、ケガのリスクが低く、安全にスタートできます。
体力がついてきたら、パーソナルジムで筋トレを取り入れると、より効率的に引き締まった体を目指せます。
Q4. どのくらいの頻度で通えば効果が出ますか?
A. 一般的には、週1〜2回の継続がおすすめです。
パーソナルジムでは筋肉の回復を考慮して週2回程度、ピラティスは体への負担が少ないため週2〜3回行うとより効果的です。
大切なのは、無理のないペースで継続すること。短期間で無理に詰め込むよりも、少しずつ習慣化する方が結果が出やすいです。
Q5. ピラティスとヨガの違いは何ですか?
A. 一見似ていますが、目的が異なります。
ヨガは「心と体の調和」を目的としたリラクゼーション要素が強く、呼吸や瞑想を通して内面を整えるトレーニング。
一方、ピラティスは「姿勢と体幹の安定」を目的とし、より科学的に体の使い方を分析していく運動メソッドです。
どちらも体に良い効果がありますが、姿勢改善やボディメイクを目指すならピラティスの方が効果的です。
Q6. パーソナルジムとピラティス、両方通うのはあり?
A. もちろんありです!むしろ、最も効率的な方法です。
ピラティスで体幹を整え、関節の可動域を広げてからパーソナルジムで筋肉を鍛えると、フォームが安定し、ケガを防ぎながら効果的にボディメイクができます。
実際、多くのトレーナーも「鍛える前に整える」という流れを推奨しています。
まとめ
パーソナルジムとピラティスは、どちらも健康で美しい身体づくりをサポートしてくれる素晴らしいトレーニングです。
しかし、そのアプローチには大きな違いがあります。
パーソナルジムは、筋肉を「鍛える」ことで体を変えていくトレーニング。
自分の限界に挑戦しながら、筋肉量を増やして基礎代謝を高め、短期間で見た目の変化を実感しやすいのが魅力です。
理想のボディラインを手に入れたい方や、ダイエットを本気で成功させたい方にぴったりの選択です。
一方のピラティスは、身体を「整える」ことで内側から変えていくメソッドです。
深い呼吸と正確な動作を通して体幹を安定させ、姿勢やバランスを整えることで、肩こり・腰痛などの不調を根本から改善します。
無理なく続けられるので、運動が苦手な方や、しなやかで美しい身体を目指す方におすすめです。
つまり、「鍛える」か「整える」か。
どちらを優先するかは、あなたの目的と今の身体の状態によって変わります。
筋肉をつけて見た目を変えたいならパーソナルジム、姿勢を整えて動きやすい身体をつくりたいならピラティスを選びましょう。
そして実は、どちらか一方だけでなく、両方を組み合わせることでより理想に近づくことも可能です。
ピラティスで身体の軸を整え、その上で筋トレを重ねると、姿勢が崩れにくく、バランスの取れた美しい身体を維持できます。
自分の目的やライフスタイルに合わせて、トレーニングを選ぶこと。
それこそが、最短で理想の身体へと近づく一番の近道です。
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この記事の著者
岩堀 マーヴィン 哲 ジョジョ
湘南藤沢店トレーナー
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